うまのり的血統調査

サラブレッドの血統を勉強したい...。

アドマイヤロブソン 但馬S(阪神芝2000)

アドマイヤロブソン

ディープインパクト、母アドマイヤマリン、その父クロフネという血統。

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今回の但馬Sを含め、8戦4勝2着3回3着1回というほぼパーフェクトな成績。
全兄には若葉S勝ちのアドマイヤダイオウがいるがこちらは皐月賞9着のあと2年以上も音沙汰なし。
ノーザンファーム産のディープ産駒、友道厩舎でオーナーも大物の近藤氏ということで注目度も高い本馬。全8戦中1番人気が6回、2番人気が2回という期待の高さにこたえる形で兄と同じOPクラスまで勝ち上がってきた。

ディープ×クロフネの組み合わせで、大物といえばステファノスか。
ステファノスの母母父はSeeking the Gold、その母父はBuckpasser。一方アドマイヤロブソンの母母父はGone Westで同じくミスプロ産駒、さらにその母父はSecretariat。似てるといえば似てる。


祖母ベルベットローブは全てダートの中央3勝。主な産駒に交流重賞北海道SC勝ちのアドマイヤサガス(父フジキセキ)、他の産駒もサンデー系を次々つけていたが軒並みダート馬。

ブライトンロック 韓国馬事会杯(中山D1800)

ブライトンロック
父はストーミングホーム、母クイーンオブナプレス、母の父Singspielという血統。

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ストーミングホームミスプロ系、自身英国産ということもあり競走生活は芝を主戦場にする。現役時代にジャパンカップ参戦の為に来日したこともあるがその際は15着と大敗している。なおこの時のジャパンカップは中山芝2200mでの開催、勝ったのはその後同じく日本で供用されるファルブラヴだった。
生涯の競争成績は一流とは呼べるものではないが、それでも種牡馬として血を残せているのは、その強烈な血統構成ゆえか。
ブライトンロックの5代血統表上では、その父の持つミスプロ2×3、ナタルマ4×4のクロスに加え、ヘイロー、ノーザンダンサーなど多くのクロスが見られる。
現時点での代表産駒はマコトブリジャール(福島牝馬S他)、サドンストーム(シルクロードS2着)とティーハーフ(函館SS)の兄弟。いずれも芝の重賞戦線で活躍した馬たち。
ダートでは今回のブライトンロックの準OP勝ちが最高の成績で、1000万条件では現役馬でもオニノシタブルやスノードルフィンなどがいる。


母のクイーンオブナプレスは産駒にこれまでこれといった成績はなく、このブライトンロックが唯一の成功馬といいていいほど。
Alzao牝馬サドラーズウェルズSingspielの配合は欧州感満載でダート馬を作ろうとした配合ではないのは明らか。
ただ結果的にはダート転向後は掲示板を外したのは1度のみという安定感でOPまで勝ち上がってきた。
ちなみに上にあげた同じストーミングホーム産駒のオニノシタブルやスノードルフィンは母父がストームバード系でダートも走りそうな色がついている。

調べてみると母父Singspielでは同じダーレー馬のフリートストリートはG3エルムSを勝っているし、欧州的なミスプロ系(マキャベリアンやドバイミレニアムの系統)の産駒がちょいちょいでている。
もちろん芝馬の方が多いのは多いが種牡馬次第ではという感じは覚えておいたほうがよさそう。

そう言えばSingspielジャパンカップ勝ち馬だったな、全く関係ないが。

主要レース血統調査 2018年3月3週目

先週末の主要レース勝ち馬は以下の通り

3月17日

中山10R韓国馬事会杯 ブライトンロック(父ストーミングホーム

中山11RG3フラワーカップ カンタービレ(父ディープインパクト

阪神10RなにわS サクセスエナジー(父キンシャサノキセキ

阪神11R若葉S アイトーン(父キングズベスト

中京11RG3ファルコンS ミスターメロディ(父Scat Daddy)

3月18日

中山9R幕張S ゴールドサーベラス(父スクリーンヒーロー

中山10R千葉S ウインオスカー(父スクリーンヒーロー

中山11RG2スプリングS ステルヴィオ(父ロードカナリア

阪神10R但馬S アドマイヤロブソン(父ディープインパクト

阪神11RG2阪神大賞典 レインボーライン(父ステイゴールド

 

スクリーンヒーロー産駒が中山で2勝、しかも芝ダートそれぞれ1勝ずつ。

中山芝は福島と並んでスクリーンヒーロー産駒の得意コース、うん納得。

ダートは...今回のウインオスカーがOPクラス初勝利か。準OPもこの馬しか勝っていない。

 

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シンザン記念

3歳マイル重賞シンザン記念を制したのは牝馬のアーモンドアイ、これで戸崎騎手&シルクRは3日連続重賞制覇とか。

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父は世界のロードカナロア、母もG1勝ちのあるフサイチパンドラと派手な血統表、ロードカナリア産駒はこれが重賞初勝利かな。

 

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フサイチパンドラの伴性血脈血統表。

フサイチパンドラの母系には名種牡馬を輩出している名牝の名前がずらり、自身もエリザベス女王杯勝ち、オークス2着などの実績馬。なんだけれども、ここまでの繁殖成績はその競争成績と比べると今一つだった。アーモンドアイは母の実績に見合うだけの力をもった待望の産駒、今回の派手な勝ちっぷりからクラシックでも注目を集めそう。

 

フェアリーS

3歳牝馬の重賞フェアリーSを勝ったのは、ディープインパクト産駒のプリモシーン。

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プリモシーン

中山のマイル戦でもディープ産駒が勝っちゃうのね。同レースに出走した2頭の内の残りの一頭も3着、まあそういうレースだったんだな。

 

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モシーン

母モシーンの伴性血縁血統表。

モシーン自身は豪でG1を4勝した名牝、父は豪産快速馬Fastnet Rock、母父に米血統のストラヴィンスキーで血統表に並ぶ牝馬たちも国際色豊かに。

京都金杯

京都金杯はこれが待望の初重賞制覇となったブラックムーンが後方一気を決めて勝利。

 

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ブラックムーン

アドマイヤムーン産駒はどちらかというとスプリンターというイメージ、セイウンコウセイとか。母父ジェネラスならスプリンターには出ないよねやっぱり。ここ数戦はマイルにこだわってきたようだけど、1800mとかでもよくないですか?

 

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ロイヤルアタック

母ロイヤルアタックの伴性血縁血統表。

Nearcoの母Nogara4x4、父母Doff the DerbyがPlucky Liegeのクロスを持っている。

ロイヤルアタック自身は地方金沢で重賞勝ちを含む4勝、ブラックムーンの上2頭も中央で勝ち上がっているようだ。

祖母プケコの牝系からは中央では目立った産駒はブラックムーン以外に出てはいないが、地方でそこそこ走る馬を出していたみたい。

 

中山金杯

2018年最初の重賞でもある中山金杯G3を制したのは、明け4歳馬セダブリランテス。

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セダブリランテス

昨年夏のラジオNIKKEI賞に続いて、自身2つ目の重賞制覇。

ディープブリランテディープインパクト産駒初のダービー馬。ダービー勝利の後、海外で一戦したのみで種牡馬入りして、このセダブリランテス世代が初年度産駒だったはず。ここまで重賞勝ち馬はこの馬のみ、まあまだ親父さんがバリバリの現役なんで苦戦は予想できたんで、初年度から重賞勝ち馬を出してきたのはよかったかな。ただ今後ディープ後継種牡馬の本命どころが出てくるまでのこの2,3年が勝負なのかな。

 

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シルクユニバーサル

母のシルクユニバーサルの伴性血縁血統表。

祖母にPacific Princessの名前がある。パシフィカスキャットクイルの母、その子孫にはビワハヤヒデナリタブライアンリアルインパクトファレノプシスキズナとそうそうたる名前が並ぶ名牝系一族。

シルクユニバーサル自身の産駒も多くが勝ち上がっており、2つ上のモンドインテロ(父ディープインパクト)は札幌日経OPを2連覇中。